みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、たのしくくらしていた‥
さっそくですが‥この文章から始まる童話『スイミー』というものをみなさんご存じでしょうか?
赤い魚の兄弟の中で一匹だけ黒い魚”スイミー”が、まぐろによって兄弟を失い、悲しみながらも海の綺麗さに心を癒やし、同じく虐げられていた小さな魚と一緒に、まぐろより大きな魚に擬態し打ち勝つ!というお話。
レオ・レオニ(フレデリックなどのネズミをはじめとした動物の絵本が有名な絵本作家・イラストレーター)作・絵、日本では谷川俊太郎の訳で知られている童話です。
物語の内容や絵の親しみさから、主に小学2年生の国語の教科書に掲載されていますコチラ。
ただいま小2の肉とよ家次男が、臨場感あふれる?音読に毎日励んでいます。
そんな毎日に一石を投じるかのように次女がもの申してきました。
「スイミーって、、、、よくよく考えたらこすいよね」
こすい=利に聡くてずるい・狡猾・ケチであるといった意味で、つまりは悪賢くて、自分の利益を優先させ、相手に損をさせるといった行動に対して使う言葉。
前述の通り、『スイミー』はいじめに負けず小さな魚たちとともに奮起するという感動的な童話のはずですが。。
悪い意味で賢さがある、と褒めているのかけなしているのか。
よくわかってないヨメをよそに、次女がなぜそう思ったのかをツッコミながら解説してくれました。
‥あ。
先に謝っておきますが、、彼女は思ったことをただツッコみたいお年頃で、それをわざわざ「ネタだ、ラッキー☆」と安易に拾ったヨメに悪意があるというか。
以下はそのやりとり↓↓↓(次女のツッコミは文字の色を変えてお届けいたします)
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、たのしくくらしていた。
みんな赤いのに、一ぴきだけは、からす貝よりもまっくろ。
およぐのは、だれよりもはやかった。
名前はスイミー。
物語冒頭、ここはとくに気になることがないのかスルー。
ある日、おそろしいまぐろが、おなかをすかせてすごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた。
一口で、まぐろは、小さな赤い魚たちを、一ぴきのこらずのみこんだ。(そりゃそう、いつだって弱肉強食)
にげたのはスイミーだけ。(いやいやいや、一匹だけ違うところに逃げてるしw兄弟をおとりにしとんのかwww)
スイミーはおよいだ、くらい海のそこを。
こわかった。さびしかった。
とてもかなしかった。(おとりにしとってよう言うわw)
どんな生物もご飯を食べないと生きていけない。
そして自然界は弱肉強食。
まぐろの行為は汲んでしかるべき‥それはそうなのでしょうが。
その後に続くツッコミに‥。
けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。
おもしろいものを見るたびに、スイミーは、だんだん元気をとりもどした。
にじ色のゼリーのようなくらげ。
水中ブルドーザーみたいないせえび。
見たこともない魚たち。見えない糸でひっぱられている。
ドロップみたいな岩から生えている、こんぶやわかめの林。
うなぎ。かおを見るころには、しっぽをわすれているほど長い。
そして、風にゆれるもも色のやしの木みたいないそぎんちゃく。
音読中とくにツッコミが入らなかったので、ここもスルー‥するかと思いきや。
イラストを見て一言。
クラゲwまぐろ並みのでかさww
毒も持ってるしこっちは脅威やないんかw綺麗やったらええとかどこの世知辛さやww
そのとき、岩かげにスイミーは見つけた。(見つけたげんなや)
スイミーのとそっくりの、魚のきょうだいたちを。(隠れとるんやからジャマすんなや)
スイミーは言った。
「出てこいよ。みんなであそぼう。おもしろいものがいっぱいだよ。」(ありがた迷惑ってやつ?)
小さな赤い魚たちは、こたえた。
「だめだよ。大きな魚にたべられてしまうよ。」(そりゃ正解だわ)
「だけど、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ。なんとかかんがえなくちゃ。」(どこのジャ○アンかwほっとけや)
スイミーはかんがえた。いろいろかんがえた。
うんとかんがえた。(独断はアカンやろ)
その合いの手はもはやただのクレーマーのごとく。
彼女の中でオレ様ジャイ○ンはどういう位置づけなのでしょうか。
それから、とつぜん、スイミーはさけんだ。
「そうだ。みんないっしょにおよぐんだ。海でいちばん大きな魚のふりをして。」
スイミーは教えた。
けっして、はなればなれにならないこと。
みんな、もちばをまもること。
みんなが、一ぴきの大きな魚みたいにおよげるようになったとき、スイミーは言った。
「ぼくが、目になろう。」
あさのつめたい水の中を、ひるのかがやく光の中を、みんなはおよぎ、大きな魚をおい出した。
みんなで協力しまぐろをやっつける、なんとも感動的なシーンです。
がしかし、彼女が一番納得できない部分はここでした。
「ぼくが、目になろう。」←ハイ出た!守られポジション!!
赤い魚の真ん真ん中wこっっっっっすーーーー!!
大きな魚がはたして平面なのか立体なのか、どちらにせよ安全なところからの指揮、に”こすい”と強くツッコんでいました。
ヨメもちょっと納得しかけましたが、、
いや、うん、どうなんだろ。
たとえば、アニメや映画の考察しかり解説しかり。
幼いときにはただ純粋に楽しんでいた作品を見返し、大人になったからこそ改めて気付く、そんなことは多々あるかと。
しかし、小学校文学『スイミー』に至っては、悲しい寂しいという気持ちはいつかは晴れる,自分より強いものに負けない心,協力することの素晴らしさ‥等々を説いているはず。
小5目線で自身の意見をもの申す‥それも大事ですが、気付いて君はまだ子ども、だよ。
さすがに”こすい”なんて言葉を使うのはもうちょっと先でも良いのでは?と思う、そんな昼下がりでした。
そもそもでいうと、もとは絵本やで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。