みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
牛のかたまり肉、みなさんはどんな部位を想像しますか?
サシがたっぷりと入ったサーロイン、かぶりつきたいロース、特上のヒレ‥
肉とよもですが、精肉を生業としているお店では枝肉から部分ごとに切り分けられた状態のものを仕入れているので、お客さまのご注文に合わせてどんな部位でも提供が可能ではあります。
一方で、あらかじめパック詰めされているスーパーで目にするのは、基本的にはモモの部分。
やわらかサッパリとした赤身肉に、とろける甘いサシがほどよく合わさっており、煮る・焼く等どんな料理にも使えるその汎用性が魅力的な部位です。
さてこの牛モモのかたまり肉。
みなさんだったらどんな料理に使用しますか?
肉とよ家の子どもたちにアンケートをとってみたところ、
「「「「あの薄ーく切ってふぐ刺しみたいにすくって食べるヤツ!!」」」‥永遠に噛んでいたい(長男)」
ということで、今回は牛肉料理シリーズとしまして、たぶんきっとすくって食べるものじゃない‥『ローストビーフ』について肉とよ的に解説していきます!
ローストビーフとは
塩こしょう・ニンニクなどで味付けし、かたまり・ブロックの牛肉をオーブンなどで蒸し焼きにしたもの。
30分~1時間、かたまりの大きさによっては2時間近くかけてじっくりと火をとおします。
焼きあがった後は薄くスライスして、グレービーソース(”肉汁=gravy”から作るソース)をかけていただきます。
薬味としてホースラディッシュ(ワサビダイコン)やマスタード・クレソンとともに提供されることも。
またサンドイッチの具やハッシュドビーフに用いられることもあります。
薄くスライスした際の端のほう‥エンドカット部分は旨味が一番染み込んでおり、そのためツウはエンドカットをわざわざ指定して注文することもあるんだとか。
日本でのローストビーフは、というと。
その手間ひまかかる調理過程のため、おもてなし料理のイメージが強いですね。
最近ではおせち料理の1つとしても重宝されていたりと、伝統的ではないものの、人目を引く一品として加えることも多いです。
また、丼飯の上にスライスして並べた「ローストビーフ丼」も2016年頃より若い世代に人気を博しています。
”食にうるさい日本人”ですので、生卵やマヨネーズ・ヨーグルトソースなどをかけて食べたりと、ソースでさえ多種多様な進化をとげています。
「イギリス料理がマズい」といわれる所以
イギリス・カナダ・オーストラリアでは、ローストビーフは伝統的に日曜日の午後に食べる昼食(サンデーロースト)のメインディッシュとして扱われます。
そのときはヨークシャー・プディング(イギリスの家庭料理。お菓子の「プリン」(プディング)ではなく、ふわふわもちもちとしたシュークリームの皮のようなもの)も添えられます。
その日残ってしまった冷たいローストビーフは、翌日の月曜日に チップス(フライドポテト)やサラダとともに晩ご飯としていただきます。
‥その昔、イギリス貴族は日曜日には牛を丸ごと一頭屠ってローストビーフを焼く習慣がありました。
丸ごとなので‥大量に残ってしまいますよね。。
それらを平日の食事としてまかなっていました。
あの手この手でリメイクするのは良いのですが‥まぁ結局似たり寄ったりな味になってしまうわけで。
このような習慣によって、イギリス料理にはローストビーフ以外には大して美味しいものが無いという状態になってしまったのです★
まとめ
ローストビーフについて、まずはカンタンに解説していきまいた。
基本的に冷めた状態でいただくことが多いローストビーフ。
使用するお肉としては、肉とよ的には牛モモのかたまり肉を推すのですが‥
として、サシが強めなサーロインやリブロースで作る場合は、その脂分が固くなっちゃうので注意が必要です。
また、作り方で味わいも変わってきます。
次回の記事では、基本の作り方やいろいろな調理方法をご紹介したいと思います☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。