みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
ステキなイベントのおともに、大切なお客さまを迎えた時に、自分へのご褒美に‥
そんな時に食べられるのはそう!ステーキではないでしょうか?
その響きからとても贅沢なイメージがありますが、ちょっと厚めの牛肉を焼く‥それだけで、なんだか特別な気持ちになりますよね。
さて。
今回は「ちょっと厚め」どころか、精肉屋ならではの限界の厚さにチャレンジ!
「つくってみた」シリーズ第1弾『肉塊を食す!極厚ステーキ』をお届けします!
極厚ステーキ紹介
今回準備したのはこちら、黒毛和牛のサーロインです!
出産を経て食肉用に肥育された「経産牛」と呼ばれる種類の牛です。
「写真のお肉、脂が少なくない?」と思ったそこのあなた。
‥正解です。
38歳肉旦那・36歳ヨメ‥アラフォーの夫婦には、脂っこいモノは最近ちょっときつい‥
なるべく食べやすくするために、グリムキ(=肉の周りに付いている余分な脂やスジ・皮を取り除くこと、またそのように成形した肉のこと)しました。
あ、経産牛についてはまた別記事で詳しく解説しますね。
さて、気になる厚さです。
5㎝越え!重量は驚きの1㎏!!(どーーーん)
中までちゃんと焼けるのか‥甚だ疑問が残りますが‥‥
クックパッドに挙げられているレシピ情報を駆使しながら、さっそく調理していきましょう!
調理手順
ステーキには、焼き方にレア・ミディアム・ウェルダンの3種類があります。
今回は極厚なことも加味し、レアのさらに上『激レア』にチャレンジします!
①常温に戻す
まずはじめにしておいてもらいたいのは、調理する前、だいたい30分前には冷蔵庫から出し、常温に戻しておくことです。
【肉を常温に戻したほうが良い理由】
外側と内側の温度の差が小さくなり、焼いたときに同じように温度が上がり、外側だけ早く焼けるということがなく、内部にもしっかりと熱が通る
どの部位でも肉を焼くときは、この「常温に戻す」を忘れずにしましょう!
②塩こしょうで下味付け
上下左右、全部の面に塩こしょうで下味を付けます。
こちらはなるべく焼く直前、遅くても5分前くらいにしてください。
塩が水分を抜いてしまう(このとき旨味も流れ出る)ので、下味を付けたあとは短時間で次の作業に移るようにしましょう。
③フライパンで焼く‥その前に
下味を付けている間にフライパンを熱していきます。
火力7で一気に温めます。
牛脂がほどよく溶けてきてフライパン全体に油が引けたら、火から一旦下ろします。
粗熱をとることで、フライパンに肉がくっつくのを防ぐためです。
熱したフライパンに冷たい肉をのせると、その急激な温度変化により焦げ付いてしまうので注意しましょう!
④弱火でじっくり
粗熱がとれたフライパンを弱火にかけ、ステーキを焼いていきます。
ポイントは『弱火でじっくり』!
火力2まで下げて温め開始です。
弱火で温めるので、焦げる心配はまずありません。
⑤ふた大事!
この時忘れてはいけないのは、必ずふたをすること!
あの極厚さ‥「④弱火でじっくり」だけでは、もちろん中まで火が通りません。
ふたをして蒸し焼きしていきます。
厚さにもよりますが、「ふたをする」ことで焼きすぎの調整もできます。
ステーキ以外でも、肉料理をやわらかく仕上げたいのであれば、ふたをしての蒸し焼きをオススメします。
⑥ひっくり返して反対・側面も
さぁ!側面をチェックです。
だいたい、その厚さの3分の1程度の色が変わってきていたらひっくり返しましょう!
今回の極厚ステーキ、待ちきれなくてこの状態でひっくリ返してしまいましたが‥
ステーキの焼き加減は、時間を計るより、その側面を見たほうが分かりやすいです。
7分間(とりあえず計ってみた)の蒸し焼きを経て、ひっくリ返した状態がこちら。
ここでのポイントは『出てきた油は拭き取る』!
出てきた油はその瞬間から酸化するので、料理の雑味となってしまいます。
一般的な1~1.5㎝の厚さのステーキなら必要ありませんが、今回は5㎝越えの極厚です。
焼ける面はすべて焼いていきましょう!
焼き色を付けたかったので、火力は2から若干あげた3で仕上げました。
⑦アルミホイルで包む
肉汁を落ち着かせるため、そして肉自体の粗熱で中まで火をとおすために、アルミホイルで包んでいきます。
クックパッドの数あるレシピを見たところ、「厚さ2㎝なら5分くらい」と分析してみたのですが、さすがに5㎝越えはなかなかに見つからず‥
今回はとりあえず20分ほど放ったらかしてみました
‥モノがこちら。
良い感じの落ち着き具合です。
さぁ‥気になる中はどうなっているのでしょう‥?
美味しそーう!!!
⑧仕上げ&できあがり!
切り分けて盛り付けて完成!
こちらはサッパリと、味ぽん&わさびを付けて食べました☆
さて‥もぅひと手間。
フライパンに残っていた油に、しょう油とニンニクを足してタレを作ってみました。
アルミホイルに包んでいた間に少し冷めてしまったので、食べ比べするためにもこちらも用意してみました。
どちらも捨て難し!
ただ‥冒頭の「ステーキ紹介」でもいいましたが、アラフォー夫婦にはやはり若干きつめの脂。
『味ぽん&わさびでサッパリ』←のように、脂っこいモノにはお酢がとても合います。
お酢や酢漬けしたものと食べることで、口の中が爽やかにリセットされますよ。
失敗した時の対処法
「中まで火が通ってないかも‥」や「脂々し過ぎるのが苦手‥」などなど、ちょっと気になるお肉料理の対処法を、メモがてら記載しておきますね。
フライパンで火がとおりにくいとき
両面の焼き色は付いているのに、側面をみた感じでは火がとおってないっぽい‥
そんなときは、一旦火を消してふたをしたまま放っておいてみましょう。
余熱をジワリと加えるのも1つの手です。
また、食べたい気持ちが急いたが故に火力を強めにしてしまうと、表面は焼けていてももちろん中は生のままです。
厚い肉を焼くときは『弱火でじっくり』をお忘れなく!
食べたい気持ちを抑えつつ、中まで火をとおすことが大事です。
切り分けた肉がレアすぎたとき
せっかくできたと思ったのにレアすぎる‥
そんなときは、すかさずレンチン!
好みの焼き色加減になるまで、電子レンジ500w20秒を何回かしてみてください。
きれいなピンク色になるまで『何回かに分けて』がポイント!
火が入りすぎてかたくなるのを防ぐためにも、必ず20秒を心がけてくださいね。
感想・まとめ
今回の極厚ステーキ、美味しく食べられたのですが‥
正直にいいます‥
失敗した‥かも!
焼いただけではやはり激レアすぎたので、私たちも結局レンチンで仕上げました。
見た目は赤々としていますが、中までしっかりと火がとおっています。
そのやわらかさったら、もぅ本当に最高っ!
さて、今回のチャレンジ。
結論としましては『ステーキは厚すぎないほうが良い!』ですかね。
1~1.5㎝だと焼きすぎてかたくなるかもしれないことも考えると、厚くても3㎝以下がベストなんではないかと、肉とよ的には思いました。
また、いろいろなレシピを分析しながら、最高の焼き加減を目指す‥
その過程を楽しめたことも良かったです。
ステーキはそれだけで贅沢なイメージがありますし、なんといってもあのサシを見るだけでテンションが上がっちゃいませんか?
夢の極厚ステーキ、もし次に作ることがあれば、今度はより最高を目指したいと思います☆
ちなみに。
さすがに1㎏の肉塊は食べきれなかったので、半分は翌日リメイクさせていただきました。
それはまた別記事でご紹介しますね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。