みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
町内の草刈り中に見つけたカメから始まり、知り合いやお客さまからいただいたメダカなどなど‥
さて。
そんなガサガサ‥しかも記念すべき?初ガサガサを経て肉とよ家においでなさったのが、結構な数のヤマトヌマエビとどんこちゃん3匹でした。
写真左に写る魚影がどんこ=カワアナゴ・ハゼの仲間です。
卵から孵ってすぐなのか、見つけたときは1㎝にも満たないどんこちゃん3匹でしたが、環境が合ったのかすくすくと大きくなりました。
とくにその中の1匹はエサの食いつきもハンパなく。
2ヶ月も経つ頃には体長でいえばほかの2匹と比べると3倍近く違うほど。
というか「‥あれ?1匹居なくない??」「まさか食べた???」「同族はさすがに食べんでしょw」「‥‥もう1匹も居なくなったよ????」
気がつけばどんこ’s水槽は彼しか生存していないではありませんか。
ということで、誰が最初に呼び始めたかは覚えていませんが、いつの間にか彼の名前は『ヌシ』と定着しました。
それからもスクスクすくすく育った彼‥
この水槽に彼1匹だと寂しいかもしれないから‥と、繁殖したメダカだったり再び訪れた川にて捕まえた彼より大きいサイズの川魚やヤマトヌマエビだったりと共泳させようと試みましたが。
虎視眈々と狙うその姿は、まさしくハンターが如く。
大きさハンデをモノともせず、結局水槽は彼の独壇場と化していました。
その後もなんやかんやありまして。
共存を許されたのでしょう‥ドジョウ2匹(”ほかの生物と喧嘩をしない優秀っコ”として水生生物界隈で有名らしい)と穏やかなときを過ごしていました。
次女次男がお友だちの家へ遊びに行ったとき、そこのお子さまとともに捕まえたどんこさんでした。
体長はヌシと同じくらい、自然で育ってきたからかシュッとした体周りをしています。
慣れてくれればあるいはできる”手乗りどんこ”が、もうすでに達成できるほど悠然たる面持ちをしていました(捕まった時点で諦めの境地?)
その姿に長女が『親方』と呼び始め定着、彼の名前となりました。
‥で。
度々の縄張り争い(というよりはヌシによるかなり一方的な追い込み)はありましたが、とはいえ大きさも同じくらいだし、なるべくお互いが空腹にならないようにエサやり等を心がけていたこともあり、なんとか共存できていた半年目のこの前でした。
「ヌシが‥っ!親方食べてる‥‥っっっっ!!!」
家に響く次男の悲痛な声。
駆け寄るとそこには、親方の尾から3分の1まで‥さらにジワリジワリと飲み込んでいく勢いのヌシが居ました。
慌てて手を水槽へ突っ込み、2匹をなんとか離すことに成功しましたが。
満身創痍の親方に対し、「こんなカッスカスのウロコ食べてられっか あぁん??」と言わんばかりに唾‥じゃなかったウロコを吐くヤンキー然としたヌシ。
どちらかを水槽から脱出させるとしてもヌシを除けたほうが良いのか親方を落ち着かせたほうが良いのかわかりません。
このままじゃアカン!とすぐに肉旦那に相談をすると、「ヌシを隔離して!」とのアドバイスをいただきました。
”水たっぷりめのボウルなりに隔離しとって”とのことだったので、、
ビチビチと抵抗されながらもなんとか隔離に成功。
その後猛るヌシがボウルから脱出を謀り、床やテーブルを飛び回ったりなんだりがありましたが、、
フタをしてしばらく様子を見てみることにしました。
そして23時を越えて帰って来た肉旦那によりいろいろ施された模様、、
新たな水槽にて、1匹のみで佇むヌシが居ました。
追いかける相手が居ないからか、隔離が反省に繋がっているのか、、なんだかしょんぼり気味です(エサはしっかりと食べてました)
対して元の水槽では。
荒ぶるヌシが居なくなったおかげか、ボロボロになってさえなんとか生きている親方と、その一部始終を岩陰から見ていたドジョウたちが表へと出てきていました。
ヌシ独壇場のときは基本彼らは裏方に徹していましたし、、これが本来あるべき水槽の姿なのでしょうね。
このままずっと離れた状態なのか?という疑問について、答えた肉旦那の言葉が印象的でした。
できればみんな仲良く‥というのは確かにただのエゴ。
『弱肉強食,明日は我が身』の自然界、、ではない家飼いです。
息も絶え絶えの親方がせめて最期のときを穏やかに迎えられるように、そして所在なさげなヌシがもとの元気を取り戻せるように、見守っていきたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。