みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
お肉を冷蔵庫で保存する場合、鮮度が保てる日にちは食肉によって異なります。
- 牛肉🐮3~5日
- 豚肉🐷2~4日
- 鶏肉🐔1~2日
などなど、生鮮食品の中でもちょっと短め。
肉とよとしましても、購入した食肉は早めに‥なるべく鮮度が良い状態のその日のうちに使用していただきたいところ。
それでも、お肉を購入したけどすぐに食べられなかった‥なんてよくあることですよね。
今回は、そんなときに役立つ『冷凍保存法』について肉とよ的に解説します!
気になる冷凍保存期間
↑こちらは前回ご紹介した『お肉の鮮度の見分け方』の記事です。
お肉が傷む原因の1つとして、最大の敵といえるのは「空気にふれる」こと!
酸化を防止することで、色落ちはもちろん、うま味や風味も良い状態で食べることができます。
余分な水分を拭き取ったり、ラップや保存用パックで包みなおしたり‥などのひと手間で、冷蔵保存も可能なのですが‥
この記事冒頭でもあったように、そのような手間を加えても食肉の冷蔵保存は1~5日とちょっと短め。
同じ保存をするのなら、そして、大量買いなどですぐすぐ食べる予定がないのなら、断然冷凍保存をすることをオススメします!
家庭で冷凍するお肉の冷凍保存期間は1カ月程度が目安とされています。
長く冷凍すると肉の酸化や乾燥の原因にもなるため、どちらにせよ「なるべく早く使い切る」ことが大切です。
冷凍保存の基本は「冷蔵」と一緒
↑こちらは「冷蔵保存」の記事。
- なるべく低い温度の場所で
- 空気に触れさせない
- 余分な水分は拭き取る
- 「真空パック」だとさらに良い!
冷凍保存でも、この4つのことを基本的に守っていただきたいところ。
ただ、冷蔵では問題なくても、冷凍の場合はラップに包んだ「だけ」だと冷凍庫内ではがれやすくなることもあります。
肉の冷凍で重要なの「密封」することです。
そのため、より密閉できる保存袋に入れることをオススメします。
さらにお肉の美味しさをキープしたいなら、冷蔵庫の「急速冷凍室」に入れるのが最適です。
ドリップ(水分と一緒にお肉のうま味成分が流れ出ている状態。よく見る薄赤い汁のこと)を防ぐためにも急速冷凍をオススメします。
急冷機能がない場合は、アルミやステンレスなど金属製のトレイの上に冷凍用保存袋に入れた肉をのせて冷凍庫に入れると良い。
金属は熱の伝導率が高いため、冷凍室の冷気が食材に伝わりやすくなり、冷凍にかかる時間が短くなる。
購入したときに入っているトレイは温度が伝わりにくい性質をもっており、断熱材の代わりになって冷凍に時間がかかる原因にもなるため、トレイでの冷凍はオススメしない。
また、鶏肉の下に敷かれていることの多い「ドリップ吸収シート」もそのまま冷凍すると不衛生なため、シートを取り除き、肉についたドリップはペーパータオルで拭き取ってから冷凍してください。
ちなみに、購入時にすでにドリップが多く出ているお肉は、冷凍・解凍後のものの可能性があります。
解凍には気をつけて!
電子レンジの解凍機能を活用する「電子レンジ解凍」は、加熱ムラが起きやすく、上手に解凍するコツをつかむまでは意外に失敗しがち。
冷凍庫から出して常温で解凍する「常温解凍」もありますが、解凍していることを忘れて放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすい状態に長時間さらされることになるため、あまりオススメできません‥
お肉の美味しさをキープしながら、家庭でも実践しやすいオススメの解凍方法は2つ。
- 冷蔵庫解凍‥冷凍肉を冷蔵庫に移動させる
- 流水解凍‥肉が入った保存袋を流水に当てる
どちらも急激な温度変化を避けることができ、うま味も逃げない解凍方法です。
とくに、お肉を半解凍(中心は凍っているけれど周囲は溶けている状態)にする場合は、凍った肉を保存袋ごと流水に当てながら解凍する流水解凍がおすすめです。
ここで注意ポイント!
一度解凍した肉は、冷蔵庫で保存するのも、再度冷凍庫に入れるのもNGです。
家庭用の冷凍庫は業務用のものに比べて温度が高いため、再冷凍は避けてください。
冷凍焼けの原因にもなるうえ、衛生的にもよくないです。
解凍後は調理して肉の中心部まで火を入れ、その日のうちに使い切るようにしましょう!
避けたい「冷凍焼け」
「冷凍焼け」とは、食材を長い間冷凍保存した際などに起こる現象です。
食べられないことはありませんが味は確実に落ちてしまっています。
冷凍焼けしないよう密閉保存を心がけ、なるべく早めに食べきりましょう!
まとめ
お肉の美味しさをキープして安全に冷凍するためには、鮮度の良いお肉を選び、買ってきたその日のうちに早めに冷凍することが大事です。
コツと知恵で上手に保存して、美味しいお肉をいただきましょう!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。