みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
↑前回の記事で『鮮度の見極め方』を解説しました。
良いお肉を手に入れたのに、その日のうちに使い切れなかった‥
そんなときはコツと知恵で乗り切り、上手に保存して、美味しくいただきましょう!
「美味しいお肉」シリーズ第2弾といたしまして、今回は家庭でできる『冷蔵保存』について肉とよ的に解説していきます!
冷蔵保存での注意
スーパーなどで購入した生鮮食品には、いずれも食品衛生法の規定によりに賞味期限・消費期限のどちらかが表示されています。
賞味期限=劣化が比較的遅い食品を未開封で所定の環境においた状態で、製造者が安全性や味、風味などの品質が維持されると保証する期限を示す日時。美味しく食べることができる期間のこと。
消費期限=開封していない状態で表示された方法で保存した場合に、食べても安全な期限のこと。
お肉を冷蔵する場合の鮮度が保てる”消費期限”としては
- 牛肉🐮3~5日
- 豚肉🐷2~4日
- 鶏肉🐔1~2日
と考えてもらいたいところ。
冷蔵庫の中では、なるべく温度が低い場所に保存しましょう。
最近では、チルドルーム(氷温室)が備わっている家庭用冷蔵庫も多数あります。
チルドルームは、鮮度を保つのに最も適した凍る寸前の温度(0~-1℃)を維持しているスペースです。
さらに「真空チルドルーム」が備わっている製品もあったりと、いずれも酸化を防ぐのにありがたい機能がついています。
空気に触れない工夫を!
お肉は空気に触れると酸化が進んで風味が落ちてしまいます。
①包みなおして保存
空気に触れる面を少なくするために、購入後のトレイなどから、ラップ・保存用パック・アルミホイルなどを利用してきっちりと包みなおして保存しましょう。
空気を遮断して酸化を防ぐことのほかに、ラップには、ホコリの混入や乾燥・臭い移りを防ぐ効果も期待できます。
②余分な水気を切って保存
鶏肉の”消費期限”が短いのは、ほかの食肉に比べて「水分が多い」ことが理由の1つとしてあります。
そのため鶏肉の場合は、脱水シートに挟むか、クッキングペーパーで水気をしっかり取ったあと冷蔵保存することをオススメします。
最強?の『冷蔵保存法』
お肉を保存するうえで最大の敵なのは「空気」だということがお分かりいただけたと思います。
お肉にとって1番良い環境というのは、空気にふれない=真空状態なのです。
なんと!真空の状態だと約1ヶ月も保存が可能なんです!
とはいえ、こちらは徹底した管理のもとに食肉加工業者が専門の真空パック器を用いた場合ですが‥
そんな「真空パック器」ですが、最近では家庭でも使用できるタイプが販売されているそうです。
真空パック器は、食品を入れた袋の中の空気を抜いて大気圧より低い真空の状態で密封保存できる優れものです。
食品が空気に触れる面積を大幅に減らせるので、雑菌の繁殖や酸化を抑える効果が期待できます。
↑こちらのサイトでは、さまざまな真空パック器を比較検証してくれています。
これらの真空パック器を使用した「真空状態のお肉」にすることが、家庭でできる保存法としては1番かもしれませんね。
フードシーラーと勘違いしがちなので注意!
袋の上部に熱を当ててしっかり閉じられますが、空気を抜く機能を有していません。
一度開けた袋の封や、空気を抜く必要のない食品の保存に適した製品です。
まとめ
せっかく鮮度の良い美味しいお肉を見極めても、保存がしっかりできていないと元も子もありません。
冷蔵保存の場合は
- なるべく低い温度の場所で!
- 空気に触れさせない!
- 余分な水分は拭き取る!
この3つを守ることで、より良い状態でお肉を食べられることでしょう☆
さらに真空にすることで、その鮮度はより守られます。
ともあれ、お肉にとって鮮度・状態ともに1番いいのは、購入したその日のうちに使いきることです。
フードロスを防ぐためにも、ぜひとも心がけたいことですね。
別記事では、『冷凍保存』について紹介いたします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。