みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
これまで「美味しいお肉」シリーズとして、
- 『鮮度の見極め方』
- 『冷蔵保存』
- 『冷凍保存』
を紹介してきました。
「生鮮食品は鮮度が命」とはみなさんご承知のとおり、今までのシリーズではそれに重きをおいて説明してきましたが‥
鮮度以外にも「気になる・気にかける」ことがいろいろとあるよなぁ‥と今さらながらに気付きまして。
今回は、食肉を購入するときの『スーパーなどでの選び方』について、肉とよ的に解説していきます!
見た目と値札で判断!
スーパーなどで食肉を選ぶとき、たいてい食品トレイに入っているものを購入すると思います。
鮮度が落ちてきている場合、例えば、匂いだったり粘り気だったりで判断しますが、食品トレイに入っている状態ではそれを確かめることができません‥
美味しいお肉を選ぶときは「見た目」、そしていろいろな情報を持っている「値札」で確認しましょう!
まずは「見た目」で判断!
- 身の色‥くすんでいないか
- 脂の色‥黄色がかっていないか
- 脂の量‥必要以上についていないか
この3つはすぐに確認することができます。
身や脂の色・量は、鮮度はもちろん、その肉質にも関係してきます。
牛肉は赤色、豚肉や鶏肉は淡いピンク色の身が、やわらかくうま味もたっぷりと含んでいます。
脂の色でいえば、牛肉や豚肉はサシ・脂身が白に鮮やかなもの、鶏肉は皮(ほぼ脂肪の部位)に透明感がありクリーム色のものが、甘味を引き出すとされています。
甘味成分である脂の量が適量であることでくどくなりにくくなるため、必要以上に脂が入っていないものを選ぶことも大事です!
「値札」をチェック!
値札シールにはいろいろな情報が載っています。
- 部位名と価格
- どこで育った家畜か
- 加工年月日・消費期限
- 加工店舗(個人店の場合は加工者)
「部位名と価格」については、「どこで育った家畜か」が関係してきます。
こちらは購入する方々の国産びいきだったり財布との相談だったりで変わってくるので、確認するくらいで‥
大事なのは「使用する部位が料理に適しているか」です。
‥‥‥
いろいろな情報が載っている値札シールのなかで1番注目したいのは「消費期限」。
生鮮食品にはおおよそこれが設定されており、簡単に説明すると食べても安全な期限のことを指しています。
加工年月日から
- 牛肉🐮3~5日
- 豚肉🐷2~4日
- 鶏肉🐔1~2日
などとして、冷蔵保存ができるだいたいの消費期限が設けられています。
こちらはあくまで「食べても安全な期限」なので過ぎても問題はありませんが、購入した食肉はなるべく早く使用することをオススメします。
価格に直結する『格付け』について
価格の話が出たのでちょっと小咄でも。
↑こちらは以前ご紹介した『牛・豚の格付け』の記事。
格付けは日本食肉格付協会によって家畜一体一体になされ、そのあと出荷されます。
ざっくりと説明すると、格付けとは『家畜がと畜された際の、商品になる肉の割合(歩留)やその肉質をレベル分けし、卸売り価格の基準を設定するもの』です。
※鶏肉には「銘柄」はあっても、牛や豚のような明確な「格付け」はないです。
牛肉でいえば、歩留・肉質ともに最高の評価を得たものが「A5」であり、その分卸売り価格もほかのランクに比べて1割以上高いとされています。
「A5ランクの牛肉を使用!」などと書かれているお店がありますが、「A5ランクの基準を満たした高めな牛肉を仕入れたから販売価格も高設定にしています!」ということ。
さて。
高級牛肉の代名詞ともいわれているそんな「A5ランクの牛肉」を食べたことがある人は必ず
「「「サシがすごい!肉がやわらかい!」」」
と言いますが、肉質がよく脂肪混雑もしっかりしているA5と「格付け」されたのだから、それは当たり前のこと。
逆に
「脂っぽすぎてそんなに量食べられない‥」
と感じる人もいるのではないでしょうか?
単に、同協会が定めた基準による価格の指標がA5なのであって、ということは、それがそのまま味に直結しているわけではないのです。
事実牛肉にA5以上の格付けがないので、お肉としては最上級なのは間違いないんです。
‥が、実際に食べてみて「美味しい」と感じるのは、結局のところ私たちの主観によります。
自分に合った・自分が美味しいと感じたお肉を選ぶことが大事なんですね。
まとめ
スーパーなどの小売店で、食品トレイ入りの食肉を購入するときは
- 「見た目」‥身と脂の色と量が適当か
- 「値札」‥”消費期限”までの日数
この2つを確認することで、新鮮で美味しいお肉かの判断ができます。
価格を気にする方ももちろんいるとは思いますが、これは産地だったり部位だったり‥はたまた「仕入れ・卸売り価格」によっても変わってくるので、「美味しいお肉」に限っていえば、あまり価格の高い安いは関係ないかもしれません。
見た目と値札シールからの情報を見極め、目利き力を高めて、ぜひ美味しいお肉をゲットしてください☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。