みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
年が変わって1ヶ月、バタバタも落ち着いてきた2月には節分がありますね。
節分=季節(節)を分けるという意味があり各季節が始まる節目の前日を表しており、2月の節分はちょうど春の始まり『立春』の前日となります。
節分の日には、柊の小枝にイワシの頭をさしたものを戸口や窓にたてる習わしがあります。
夜には豆まきを行い、蒔かれた豆を年の数だけ食べます。
「鬼は外、福は内」という掛け声、豆を食べる行動については、
- 鬼(災い)を追い払い、福を呼び込む
- 栄養の多い豆を食べて病気にかからないように
という2つの願いが込められています。
豆まきといえば、そう、大豆!ですね!
大豆は「畑のお肉」ともいわれています。
”お肉”つながりということで、今回は『大豆について』説明したいと思います!
大豆ってスゴイ!
そもそもなぜ大豆が”畑のお肉”といわれているのかご存じでしょうか?
いわずもがな、畑に実る大豆にお肉のような栄養があるからです。
ではお肉のような栄養とは何か‥詳しくみていきましょう。
良質なたんぱく質
大豆には、良質なたんぱく質を始めとして、ミネラルやビタミン、食物繊維など、様々な栄養成分が含まれています。
大豆(国産・黄大豆・乾燥)100gあたりの主な成分はこちら↓
エネルギー 422kcal | 水分 12.4g |
たんぱく質 33.8g | 脂質 19.7g |
炭水化物 29.5g | 灰分 4.7g |
食物繊維 17.9㎎ | カリウム 1900㎎ |
カルシウム 180㎎ | マグネシウム 220㎎ |
鉄分 6.8mg | ビタミンB1 0.71㎎ |
ビタミンB6 0.51㎎ | ※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用 |
この数字を見ただけでは、専門家でもない限り「‥で??」ですよね。
でも、この中に大豆を”畑のお肉”といわせる成分があります。
‥ズバリ!たんぱく質!!
全体量の約1/3を占めていることが確認できますね。
ちなみにほかの食品の100gに対するたんぱく質の含有量は
- まぐろ(赤身) 26.4g
- 豚肉(ヒレ) 22.8g
- 鶏(ささみ) 23.0g
- プロセスチーズ 22.7g
- 牛乳(特濃) 3.5g
‥などとなっています。
たんぱく質は20種類のアミノ酸からできており、そのなかには人が体内で作り出すことの出来ない必須アミノ酸といわれるものが9種類(乳幼児では10種類)あります。
※必須アミノ酸‥イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン・トリプトファン・バリン・ヒスチジン
この必須アミノ酸を一定基準以上含んでいるものを”良質なたんぱく質”といいます。
アミノ酸スコアが重要!
大豆の必須アミノ酸はとてもバランスよく含まれています。
それでは大豆はどれくらい含有しているのか‥
普段食べている食品の中から、良質なたんぱく質を含むといわれている豚肉(ヒレ)とたまご、同じ野菜の仲間からほうれん草と比較してみていきましょう。
必須アミノ酸 | 大豆 | 豚肉(ヒレ) | たまご | ほうれん草 |
イソロイシン | 1700mg | 1000mg | 610mg | 81mg |
ロイシン | 2800mg | 1800mg | 1000mg | 140mg |
リジン | 300mg | 1900mg | 890mg | 110mg |
メチオニン | 510mg | 590mg | 390mg | 35mg |
フェニルアラニン | 2000mg | 870mg | 630mg | 100mg |
トレオニン | 1500mg | 1000mg | 580mg | 86mg |
トリプトファン | 490mg | 280mg | 180mg | 41mg |
バリン | 1800mg | 1100mg | 760mg | 100mg |
ヒスチジン | 1000mg | 880mg | 310mg | 50mg |
ひとめ見て、大豆のたんぱく質は優れているということがわかりますね。
たんぱく質がしっかり摂れていないと、「筋肉量の減少」や「肌や髪のトラブル」、「集中力・思考力の低下」などの不調につながります。
さらに大豆の必須アミノ酸含有量は、同じ野菜のほうれん草より豚肉に近い数値となっています。
必須アミノ酸がどれくらい満たされているかは、アミノ酸スコアの算出によって見ることができます。
100に近い数値であるほど理想的とされており、ちなみに上記の食品でいえば、
- 大豆‥100
- 豚肉‥100
- たまど‥100
- ほうれん草‥64
となっています。
アミノ酸スコア‥窒素1gあたりに占める必須アミノ酸を、基準値と比較することで、どれだけ含有されているかを評価するもの。
アミノ酸スコアはそれぞれのバランスがとても重要です。
1つの必須アミノ酸を1つの板にみたてた桶に例えるとわかりやすく、左の桶のように全てのアミノ酸が満たされていると桶の中の水(=たんぱく質)がこぼれないようになっています。
それに対して、右の桶はアミノ酸含有量が1つでも少ないとそれだけのたんぱく質しか生成できないことを示しています。
9種類の必須アミノ酸のすべてがバランスよく含まれていることでアミノ酸スコアは高くなり、体内で十分なタンパク質が生成されるのです。
- 良質なタンパク質を含んでいること
- その組成が、よりお肉に近いこと
大豆成分を分析していくとわかるこの2つによって『大豆=畑のお肉』と称されるようになったんですね!
まとめ
大豆は味噌や醤油などいろいろなものに加工され、私たち日本人にとってなくてはならない食品の1つになっています。
昔からずっと食べられ続けているのも、栄養価が高いこと・さまざまに加工され用途がたくさんあることなどと理由が考えられます。
大豆や大豆製品を毎日の食生活にしっかりと取り入れて、健康的な体づくりをしていきたいものです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。