みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
肉とよ家の子どもたちも大好きな鶏肉。
鶏肉は1人あたりの肉類年間供給量のうち約40%を占めているほど、私たちの食卓に欠かせない食肉です。
さて。
鶏肉が注目されるようになったのは、最今の健康ブームによるその効果の高さからです。
今回は、そんな『鶏肉の栄養』について肉とよ的に解説していきます!
高たんぱく質・低カロリー
鶏肉を語るうえで押さえておきたいポイントは、なんといってもコレ!ですね。
鶏肉は、食肉の中でも特に高たんぱく質かつ低カロリーな食品です。
鶏肉(モモ肉)100g中には25gのたんぱく質が含まれています。
成人男性の1日に必要なたんぱく質量は60gなので、鶏肉を100g食べるだけでその40%以上をまかなえることになります。
たんぱく質とは「筋肉や臓器など体を構成する要素」であり、私たちの生活に不可欠な栄養素の1つです。
たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。
バリン | ロイシン | イソロイシン |
スレオニン | メチオニン | リジン |
フェニルアラニン | トリプトファン | ヒスチジン |
20種類のアミノ酸のうち、これらの9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれます。
これらは体内では合成できないため、食事から摂取する必要があります。
このうち、たとえば皮なしの鶏ムネ肉には、筋肉の維持や成長に必要なバリン・ロイシン、たんぱく質の合成に必要なメチオニンが豊富に含まれています。
そして低カロリーであることは言わずもがな、ですね。
食品にはそれぞれにカロリー(=熱量)があるのですが、身長・体重から割り出した基礎代謝値以上のカロリーを摂りすぎると、消費できなかった分は脂肪として体内に備蓄され、太ってしまいます。
ちなみに、基礎代謝量も含めたおおよその1日の消費カロリーがチェックしたい方は、
1日の消費カロリー=体重(kg)×30
の計算式で簡単に出すことができますよ☆
基礎代謝‥人間が生きていくうえで必要な体内活動、心臓を動かしたり、脳を動かしたり、内臓を動かしたり、摂取した食物を消化したり、栄養を吸収したりする活動のこと
タンパク質をいかに効率よく摂取し、筋肉量を落とさず、かつカロリーの摂りすぎをセーブできるかが、健康的な体づくりにもつながっています。
理想的な脂肪酸バランス
‥脂肪酸。
「脂肪」ときくと身構えてしまうダイエッターがいるとは思いますが、体内に栄養を保つためにはどうしても摂取しなければならない栄養素なのです。
鶏肉は、この脂肪酸組成がバランス良く入っている食品でもあります。
脂肪酸には
- 飽和脂肪酸‥エネルギー代謝に重要な役割を果たす
- 不飽和脂肪酸‥欠くことで、さまざまな病気が引き起こされる
があり、不飽和脂肪酸は一価・多価に分けられます。
このバランスが3:4:3であることが理想とされています。
飽和脂肪酸 | 一価不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 | |
理想値 | 3 | 4 | 3 |
鶏肉 | 3.0 | 4.4 | 1.6 |
牛肉 | 3.0 | 3.8 | 0.4 |
豚肉 | 3.0 | 3.8 | 1.1 |
鶏肉は食肉の中で特に理想値に近いのです。
多価不飽和脂肪酸には、体内では合成できない必須脂肪酸が含まれています。
代表的なものにリノール酸・a-リノレン酸があり、欠乏すると腎障害や発育不全などを起こします。
食べ過ぎに注意しつつ、上手に摂取していきましょう。
ビタミンAもたっぷり
ビタミンAが豊富に含まれていることも、鶏肉の特徴です。
ビタミンAは、強い抗酸化作用をもっています。
抗酸化作用とは「生体の酸化ストレスの原因となる活性酸素をつかまえ、無力化する働きのこと」です。
活性酸素
- 血管をつまらせる→心筋梗塞・脳梗塞
- 細胞を変化させる→ガン
- シミやしわの原因→老化を促進させる
抗酸化作用をもつビタミンAは、さまざまな病気を予防し、老化を遅らせる働きがあるのです。
またビタミンAの欠乏により、夜盲症(暗いところでものが見えにくくなる)になったり、粘膜や上皮細胞の疾患となることもあります。
では、どの部位を食べれば良いのでしょうか?
ビタミンAはレバーに多く含まれており、その量なんと100g中に1万4000㎍。
皮付きのムネ肉で72㎍なので‥驚きですね!
ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、皮下脂肪に多く含まれているためです。
カロリーを気にして鶏肉の皮を取ってしまう人もいますが、皮にも体に良い機能があります。
調理法を工夫してうまく取り入れてみてください☆
まとめ
健康な体づくりに必要な必須アミノ酸、エネルギー代謝の働きをもつ脂肪酸、病気・老化の予防につながるビタミンA。
鶏肉には、健康な体を保つための機能がたくさんつまっています。
みなさんも美味しい鶏肉を食べて、素敵な体を維持していってください☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。