みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
たぶんきっと肉旦那の人となり‥お客さまが旬のお野菜や果物を持ってきてくれます。
食べ盛りの子どもを4人もかかえた肉とよ家にとっては本当にありがたいことです。
たとえばじゃがいも。
肉旦那「じゃがいもっていったらカレーでしょ」
長男「ぜひポテサラで」
長女「ポテトフライ食べたい」
次女「グラタングラタングラターン!!」
次男「にくじゃががすき」
大量のお野菜を前にどーしようか迷っているヨメを前に、肉旦那&子どもたちのリクエストが止まらない。
旬の食物をどう食べたら良いかを考えるのもまた、食育の一環でもありますね。
そして、このように食への理解を深めて関心を高めるとともに、大事にしたいのは『感謝の心』です。
それを伝える1つとして、日本ならではの食前食後のあいさつがあります。
「いただきます」「ごちそうさまでした」
これには食べ物の命や料理に関わる人々への感謝の気持ちが込められています。
今回はこの『あいさつ』について記事にしたいと思います。
「いただきます」の語源と意味
まずは「いただきます」の語源から。
もともと”いただく”は、神様にお供えしたものを食べるときや、位の高い方から物を受取るときに、頂(いただき,頭上)にかかげたことから由来し、のちに「食べる」「もらう」の謙譲語として使われるようになりました。
やがて、食事を始める時に「いただきます」というようになり、食前の挨拶として定着したのです。
そして現在、食事を始める時の「いただきます」には2つの意味が込められています。
①食事に携わってくれた方々への感謝
料理を作ってくれた方、配膳をしてくれた方、野菜を作ってくれた方、魚を獲ってくれた方など、その食事に携わってくれた方々へ感謝のこころを表しています。
②食材への感謝
お肉や魚はもちろんのこと、野菜や果物にも命があると考え、「○○の命を私の命にさせていただきます」とそれぞれの食材に感謝しており、こちらが本意だといわれています。
たとえば「牛・豚・鶏‥命を私の命にさせていただきます」などと、命そのものに感謝する‥
おなじみの言葉でも、その背景を知ることで心持ちが変わってきますね。
「ごちそうさま」の語源と意味
「ごちそうさま」は漢字で書くと「御馳走様」。
昔は今のように冷蔵庫もスーパーマーケットもありませんから、食材を揃えるのは大変なことでした。
「馳走=走りまわる」という意味で、食事を出してもてなすために奔走する様子をあらわしています。
やがて丁寧語の「御」をつけた「御馳走」となり、もてなすという意味とともに”贅沢な料理”を指すようにもなりました。
そして、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝を込めて「様」がつき、食事のあとに「御馳走様」「御馳走様でした」と挨拶するようになったのです。
あいさつ=心
ここでふと思い出したのが、もう何年も前の世知辛いお話。
- 給食費を払っているのだから「いただきます」という必要はないと学校に申し入れた親がいる
- 飲食店にて、お金を払っている”お客さま”なんだからわざわざいう必要はない
‥いずれもお金が中心の、なんともその心を疑いたくなる言葉です。
しかし、未だにこのように考える人が少なからずいるんだそう。
「いただきます・ごちそうさま」の言葉に、生きる姿勢が垣間見えます。
ただ、これらが世間の話題になったとき、賛同よりも嘆く声のほうが一般論として多かったように覚えています。
まとめ
ほかの国では、食事の際に宗教的な儀式はみられますが、「いただきます」「ごちそうさま」のような挨拶をしない国もあるんだとか。
「いただきます」「ごちそうさま」には、日本人の考え方や食文化が色濃く反映されているんですね。
人と人との関わりや食への関心が高まる今、「いただきます」「ごちそうさま」に教えられることは多いでしょう。
何気ないあいさつですが、意味を知って使うことで、こころの栄養につながります。
食への理解を深めると共に、感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。