みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
「好きなゲームはUFOキャッチャー」、ゲットするものがなんとなくオタク臭醸す長男。
「いつも脳内お花畑」、最近の流行りはYouTubeサーフィン長女。
「他所からの評価はカワイイ」、けど最近身内にはブリッコが効かなくなった次女。
「ブロック遊びはオテノモノ」、ただし作ったものは基本放置次男。
さて。
そんな子どもたちのなかで、今回は小学4年生の次女についてちょっと書かせていただこうかと思いまして。
‥その前にまず。
肉とよ家が住んでいる宇部市の話でも。
宇部市のキャッチコピーは『花と緑と彫刻の街 うべ』。
そこかしこにさまざまな植物が植えられていたり、地区ごとの道路沿いでは花壇コンクールが毎季節に開催されていたり、地産地消として農作物が豊富であったりと、街中が”花と緑”に包まれています。
”彫刻”も至るところで目にします。
肉とよ家のある校区ふれあいセンターにも、校区30周年を記念して昨年彫刻が設置された、というのも記憶に新しい話。
それらの彫刻がどこから集まってくるのか、というと。
宇部市では『UBEビエンナーレ』という現代日本彫刻展が2年に1度開催されており、そこではさまざまな彫刻を見て触って乗って‥と直接彫刻にふれ合うことができます。
ここに展示され、市民・有識者投票により入選した一部の彫刻が宇部市のあちこちに何かしらの記念として設置される、というわけ。
さて、ではUBEビエンナーレとはなんぞや?となります。
宇部市は明治以降、石炭産業を中心にまちの基盤を築きました。戦後は工業都市として発展する一方、その代償として煤塵による大気汚染など環境問題が深刻化します。そのなかで、生活空間を住みよいものへと変えていこうと、「緑化運動」や「花いっぱい運動」などの市民活動が活性化しました。
1958年、宇部市は花の種子を購入するために集められた基金の一部で一体の彫刻を購入します。それを宇部駅(現在の宇部新川駅)前広場の噴水池に設置したところ、市民の間で好評を得ました。その彫刻こそが、後の彫刻設置事業のきっかけとなった、ファルコネの「ゆあみする女」の複製品でした。
やがて、手頃な作品を安易に設置するのではなく芸術性の高い彫刻を集め、青少年の教育や、若手芸術家の育成にも寄与しようという気運が高まります。そしてついに、ときわ公園を舞台に、日本初の大規模な野外彫刻展「第1回宇部市野外彫刻展」(1961年)が開催され、現在に続くUBEビエンナーレが始まったのです。
~中略~
今から半世紀以上前、1961年に宇部市ではじまった市民運動「まちを彫刻で飾る運動」は、全国の「アートによるまちづくり」の先駆けでした。戦後の復興期に直面した公害問題克服のため、産・官・学・民が協力して取り組んだ「緑化運動」・「花いっぱい運動」がその原点です。
まちを彩る野外彫刻と2年に一度開催される「UBEビエンナーレ」は、宇部市民が世代を超えて受け継いできた財産であり、まちの未来を育むために欠かすことのできないエネルギー源です。
※UBEビエンナーレHP 現代日本彫刻展の歴史より引用
花と緑と彫刻‥なるほどここに繋がってくるのか、と。
普段何の気なしにそこここにある彫刻を目にしていたのですが、とても大事な歴史遺産なんだということがわかりました。
閑話休題。
肉とよ家の子どもたちの話に戻ります。
このようにせっかく現代アートにふれ合える機会ですので、家族や友だちと連れだったり、小学校での社会見学だったりと、会場であるときわ公園には多くの市民が集まります。
この度、小学4年生の次女も『彫刻学習』と称した1日彫刻見学ツアーが学校教育の一環として催されました。
冊子を片手に彫刻の丘・ときわミュージアム・湖水ホールアートギャラリーをぐるり。
加えて植物園や動物園も巡り、1日をとおしてお友だちとそれは楽しい校外活動となったようです。
その体験を絵日記に‥という宿題が出されたのですが。
次女の、
ソレの、
内容が、
まさかの。
ランチタイム一色。
いっち番楽しかったのは昼ごはん!じゃないって。。
お友だちと先生とのやりとりに「ブホォwwww」しなさんなよ。
まぁおべんとうもおいしかったし?‥冷凍食品ってバラすな。
書かれた内容はもちろん、漢字も使ってない。
そもそも‥UBEビエンナーレにちっともふれてないやないか。
アホさ全開の次女に脱力。
そんな気持ちをつらつらと書かせていただいた今回の記事です。
芸術とはなんぞやについて、いつか懇々と説きたいと思います。
肉とよ家は今日も穏やか、というお話でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。