みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
地域に根ざしたお店づくりをモットーにしている当店。
との店長・肉旦那の希望により、開店当初より趣向を凝らした手作り品でお客さまを出迎えております。
今回ご紹介するのは、外に飾る”営業してます”のお知らせ看板。
今までの経緯をザックリとご紹介いたしますと‥
という肉旦那の構想からはじまった”営業中”の看板製作。
それに伴い、知り合いの木職人の方に「なんか良さげな木ちょうだい♡」とお願いしたところ、、
準備してくれたのは、高さ94㎝×横幅24㎝×厚さ7㎝の業務用まな板のような何やら立派な木材!!
こうやって立てかけてみると‥うん、たしかに遠くからでも目立ちそう☆
これに”営業中”の文字を彫っていきます。
しかしただの”営業中”だとフツウ。
というわけで、オリジナルのデザインを考えました↓
4種類のデザインの中から、肉旦那に選ばれたのは右から2番目の『商い中』。
- 古風な文言”商い中”をより古風に見せるために丸みを帯びた文字で
- 「真心込めて」ってすなわち”誠心誠意”
- 黒文字だけだとフツウやな
- とよたまこと=肉旦那の名前を赤くしたらなんか良さそう
ヨメ最推しの”ゴリゴリ”を退け、”誠心誠意商い中”で決定です☆
前回の記事で、木材への下書きが完了いたしました。
肝心要といいますか、まずは来店されたお客さまへの感謝とお肉販売への真心を込めた”誠心誠意”‥その”誠”の文字を彫っていきます。
基本はこの4本で彫ります。
- 切り出し刀‥版木刀や小刀とも呼ばれ刃先が斜めの形状をしており、描画部の輪郭を切り出す。
- 浅丸刀‥刃の断面が半円になっており、細い彫りができる。切り出し刀で彫った後にその周りの不要な部分を彫り取る場合や、曲線の輪郭を彫る場合に使用する。
- 浅丸刀(大)‥刃の幅が広く、不要な部分を大きくさらうときに使用すると便利。
- 三角刀‥刃の断面がV字になっており、鋭い直線的な線を彫る場合に使用する。版面に刃先を深く入れて彫ることで太い線を、浅く入れることで細い線を彫ることが可能。
このほかに平刀と呼ばれるものもありますが、今回の看板作成はなるべく深い文字を彫りたいので出番はないかな??
※刃先が平らのものを平刀、弧状になっているものを間透(あいすき)と区別して呼びます。どちらも刃の断面は平坦で、切り出し刀や丸刀で彫り入れた後の不要な部分をさらう場合や、版面を浅く斜めに彫る板ぼかしと呼ばれる技法を行う場合に使用します。
文字の輪郭を切り出し刀で、そのあとはチマチマと浅丸刀で、誠の”成”‥はらう部分を三角刀で、、、
縦10㎝×横7㎝の”誠”を彫るのに要した時間は、実に3時間‥。
深さ5㎜、なかなかに雄々しくできたんではないでしょうか?!
『看板作りたい』‥指示するだけでなく自らも率先して彫ってくれた肉旦那には申し訳ないのですが、、
なんて上から目線をしてみたり笑
”商い中”の文字に関しては深さ1㎝は掘り進めるよう計画しておりますので、彫ってくれたこれを基本に、子どもたちにも手伝ってもらいながら頑張りたいと思います。
さてさて。
いよいよはじまった外用”営業中”看板作成、その要の彫り作業です。
彫刻刀を使用する作業が高校のときぶり‥
実に20年を経てますので、とりあえずはケガに気を付けながら。
気長ぁにしていきたいと思います◎
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。