みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
「学校」と聞くと、授業以外では「給食」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
↑こちらは学教給食の人気メニューについてご紹介した時の記事。
今も昔も『カレーライス&揚げパン』という不動の2トップが存在するようです。
さて。
人気メニューは長年変わらないなか、まれにしか見られなくなったメニューもあることをご存じでしょうか?
今回はそれらについて深掘りしていこうと思います☆
鯨の竜田揚げ
肉とよ家の子どもたち‥とくに長男が大好きな料理の1つに「鯨の竜田揚げ」があります。
アラフォー世代くらいまででしょうか‥懐かしい給食メニューになるでしょう。
鶏肉とは違ったモサリ‥しかし噛む度に旨味が凝縮されているあの食感、そして独特の色合い。。
これ、実は最近の給食には出てないってご存じでした?
商業捕鯨は1986年、国際捕鯨委員会(IWC)によって禁止されたため、給食から鯨がなくなったように思われるかもしれません。
しかし、実際には調査捕鯨がおこなわれていた間にも調査の副産物として、特別な献立・懐かしい献立として提供されてきた経緯があります。
2019年に日本は国際捕鯨委員会を脱退。
商業捕鯨が再開されたことにより給食で広く使われる機会が戻ってきましたが‥
今となっては豚肉・牛肉・鶏肉など良質な動物性たんぱく質が安定供給されているため、昔のように頻繁に提供されることはないかもしれませんね。
それでもかつて捕鯨基地としてにぎわった港がある長崎市は、今でも11月を「くじら月間」と定め、鯨の生態や食文化をよく知ってもらうために特別授業を開いて、給食にも鯨肉メニューを提供しています。
肉とよがある山口県も日本海・瀬戸内海に囲まれているため昔から調査捕鯨が行われてきました。
2019年の再開を機に、今でも下関市などでは市立学校でのくじら給食の拡充等を進め、長い歴史をもつ「捕鯨のまち」を国内外にアピールしています。
同市立の幼稚園と小・中学校にて竜田揚げをメインディッシュにくじら肉が給食に出ました。
また給食に先立って開かれた「くじら講話」でも、児童は鯨の生態や食文化の歴史を学びました。
「クジラ肉は、家ではあまり食べないので、給食が楽しみです」と笑顔で話した児童もいるんだとか。
山口県では平成10年にクジラ給食を再開し、市立学校で年に3回程度実施されています。
生野菜・そば、実はパンも??
ほかに消えたメニューといえば「生野菜」が挙げられます。
昔はキャベツの千切りなども出されていましたが。。
献立表には「◯◯サラダ」とあっても、それは野菜をボイルして急速冷却したうえで、ドレッシングとあえて提供されているものがほとんど。
これは1996年に発生した腸管出血性大腸菌O157を原因とする学校給食史上最大の食中毒事故がきっかけでした。
それにより学校給食衛生管理基準が策定され、全国の学校給食でほとんどの野菜は加熱して提供されることになったのです。
「そば」も消えたメニューのひとつです。
現在食物アレルギーの子どもたちが増えており、とくにそばアレルギーの場合は重篤な症状を招くため、事故が起きないよう提供されなくなりました。
その影響で「ソフト麺(ソフトスパゲッティ式めん)」の提供回数も少なくなってきました。
アレルゲンとなるそばと同じ製麺工場で製造しているため、ラインを区別するなどの対応ができない製麺業者が学校給食から撤退するようになったのです。
戦後間もないころの給食はパンばかりでしたが、そのうちに子どもが飽きるからと1963年にソフト麺が加わりました。
1976年に米飯給食が開始されて以降、たびたびコメを主食とする給食を増やすよう国から要請があったため、ソフト麺が提供される機会が少なくなってきたことも要因です。
それ以降、和食の推進や国産食材をより多く使うことが要請され、輸入に頼っていた小麦を使うパンやうどんよりも米飯給食の回数が多くなりました。
それに伴い、実はパンの提供回数も減っている‥というデータもあります。
今では全国平均で週3.5回が米飯、残りの1.5回がパンや麺という割合になっています。
それでも最近は国産小麦や米粉を使用するなど、パンやうどんの巻き返しも見られます。
まとめ
学校で1番楽しみといっても過言ではない給食。(少なくとも肉とよ家の子どもたちはおかわりに次ぐおかわりをするんだって。それを学期ごとの懇談会で聞かされるときのヨメの気持ち分かります?まるで家ではひもじい思いをさせてるんじゃないかって心配されるくらいなんですけど、いや家でもこれでもかってくらい食べるんですよ?そのためのあのムチムチボディじゃんって話でして。ただただ恥ずかしい。。あ、最後のほうただの愚痴)
しかし、いろいろな時代背景により消えていったメニューが多々あることがわかりました。
親世代子ども世代で、そんな話に華を咲かすのも一興かと。
今日も学校給食に感謝して止みません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。