みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
長寿大国としても知られている日本、その中でも沖縄は、男女ともに都道府県別・市区町村別の平均寿命ランキングにおいて上位を占めています。
沖縄県民の長生きの理由の1つに「豚肉を食べているから」という説があるのをご存じですか?
沖縄で豚肉は、とくにお正月や行事には欠かせない食材です。
‥ともいわれているように、文字どおり「頭から足まで」すべて食べられます。
今回は、そんな『豚を使用した沖縄料理』について肉とよ的に解説していきたいと思います!
沖縄料理の歴史と料理の特徴
中国から沖縄へ豚が導入されたのは350年以上前ともいわれています。
また、15世紀に成立した「琉球王国」は、海外との交易を積極的に展開していたことから、宮廷料理としても、中国大陸や日本文化の影響を受けつつ洗練されてきました。
そんな沖縄の豚肉料理の特徴は、基本的に脂肪の部分を除いてから調理されます。
そのため相対的に動物性たんぱく質が多くなり、ビタミンB₁がたくさん摂れます。
免疫性が高まり、心筋梗塞や脳卒中の予防にもなり、結果的に長生きレシピが誕生したのです。
豚肉の栄養については↑こちらでご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね♪
沖縄の豚肉料理
それでは、代表的な沖縄の豚肉料理を見てみましょう☆
チャンプル
もともとはありあわせの野菜に、安価で毎日手に入る豆腐・保存食である塩漬けの豚肉などを加えた沖縄の家庭料理のこと。
野菜や豆腐に限らず、さまざまな材料を一緒にして炒め合わせます。
ゴーヤチャンプル・タマナー(沖縄方言でキャベツのこと)チャンプルなどのように、主な材料の名を冠して呼ばれます。
ソーキ
豚骨付きカルビ肉を泡盛・しょう油・砂糖でトロトロになるまで煮込んだものです。
「ソーキ」琉球語で調理器具のカゴのこと。
竹の編み込みとあばら肉の見た目が似ていることが由来とされています。
ラフテー
琉球王朝の宮廷料理がルーツであるラフテー。
豚の三枚肉の塊を黒砂糖・しょう油・出汁・泡盛でやわらかくなるまでじっくりと煮たものです。
そのまま食べたり麺ものに混ぜたり‥
濃い甘辛な味付けが食欲をそそります☆
スーチカ
同じ三枚肉でも、こちらは塩漬けにした煮豚をいいます。
三枚肉に塩を塗り、一晩寝かせたあとに茹でたもの。
一般的に、スライスしてフライパンなどで焦げ目をつけて食べます。
足テビチ
皮付きのままの豚足を、かつお出汁・昆布・しょう油・砂糖でトロトロになるまで煮込んだもの。
見た目は少し不気味ではありますが‥あっさりとした味付けのため箸がとまりません。
ゼラチン質でコラーゲンがたっぷりなので、食べた次の日はお肌がぷるぷるになるかも?!
ミミガー
豚耳(ミミ)の皮(ガー)で、コリコリとした食感が楽しい部位です。
火で炙ったり湯がいたりしたものを薄切りにして、タレをつけていただきます。
イリチー
豚の茹で汁(豚出汁)を使用した炒め煮のこと。
ほかにもこんにゃくや椎茸・昆布などを入れたり。
- 昆布→クーブイリチー
- 豚の血→チーイリチー
- 豚の内臓→中身イリチー
使用するものがそのまま料理名になります。
中身汁
臭みを抜いた中身(豚の内臓)・こんにゃく・椎茸の入った、かつお出汁のあっさりとした汁物です。
沖縄のお盆やお正月など、お祝い事の際によく出されます。
チラガー
売っている状態を見ると豚の顔そのままなので、見た目のインパクトが絶大な豚顔(チラ)の皮(ガー)。
コラーゲンが豊富で、コリコリとした歯ごたえのある食感と脂のうま味が特徴的でクセになる方も多いんだとか。
まとめ
代表的な沖縄料理をご紹介させていただきました。
ゴーヤチャンプルのように家庭でもつくれるものや、現地以外ではお土産やお取り寄せでしか食べられないものもあったりと、楽しみ方がさまざま!
”頭から足まで”‥たしかに「鳴き声以外捨てるとこナシ」な料理の数々ですね☆
コロナ禍ですので旅行はちょっと無理気味ですが‥
みなさんも、沖縄の豚肉料理をどうぞご家庭でお楽しみくださいませー♪
あー‥
沖縄
行きたい
おそまつ!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。