みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
肉とよでは毎週水曜日を定休日としています。
世間では明日29日からはじまるGWに向けて気持ちが踊っていることでしょう。
春の日差しが心地よい中、家族・仲間たちとの行楽にとみなさん計画を立てていることでしょう。
しかししかし、精肉店を営む肉とよでは繁忙期前‥の定休日でもあります。
お客さま方へ美味しいお肉を提供できるように、連休前の仕込みに勤しみました。
牛・豚・鶏肉、それぞれのお肉を捌くのは肉旦那のお仕事なのですが、ヨメでもできる仕込みがあります。
そう、焼き鳥串!!
GWにも、すでに合計で300本の予約が入ってるとか。
店内でのあいさつも兼ねたブラックボードでも焼き鳥ラインナップを紹介するほど、肉とよの焼き鳥串はお客さまから人気の商品です☆
‥さて。
串に刺したことがある人はご存じとは思いますが。
いやはや、これがまたすごい手間!
とくに繁忙期時分に片手間で仕込めるほど容易じゃございません。
その懸念を少しでも払拭すべく、定休日の今日は焼き鳥串の仕込みに勤しむことと相成ったのです。
肉とよに着き、肉旦那は定休日恒例のお肉の支払いなどで銀行などへGo。
残ったヨメで先に仕込みをはじめていきます。
まず取り出したるは”すごい手間”の代表、鶏皮さんです。
この1袋に、やわらかい首部分の皮が2㎏入っています。
肉とよに卸されたときはカッチカチの冷凍で、手間①解凍をあらかじめしておかないといけません。
昨日届いた18時時点で解凍を始めたので、まだまだカッチカチ‥くらいの溶け具合。
とりあえず冷蔵庫から取り出して他の串の仕込みをすることに。
砂ずりを一口サイズに捌いて‥
1本分の量に分けたら、ひたすら刺すべし!
お次は鶏モモ。
身と皮に分けて‥
カット!
鶏モモの皮は先ほどの首皮に比べて脂っぽく、よりプリプリとしているため冷やしておかないと刺しづらいったらありません。
とりあえず冷蔵庫に放り込んでおいて‥
カット!!
3枚分カットしたら、ひたすら刺すべし!
鶏モモの終わりが見えてきたところで肉旦那が帰ってきました。
横で豚バラを準備してくれている間に、鶏モモ終了。
準備してくれた豚バラを横目に、モモ皮を刺し刺し。
豚バラも1本分に分けて、ひたすら刺すべし!
砂ずり・鶏モモ・鶏皮・豚バラ‥合計約50本。
この量を仕込むのに、およそ1時間くらいです。
さてさて。
いよいよお待ちかね??の皮タイムのはじまりです。
ほどよく解凍ができていますし、ドンドン串にしていきましょう!
‥なんですが。
その前にも”すごい手間”が出てきます。
参考までに、1枚の首皮を広げたこちら↓の状態をご覧ください。
写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが‥ブツブツの羽部分の裏、身のほうにはこのようなスジや脂がひっついています。
スジが付いたままだと食べたときの口触りが悪いし、脂を取りすぎるとボリュームがなくなるし。。
丁寧に取り除く手間ったらない!!
さらにいえば、こちら取り除いたbeforeの写真をご覧のとおり、結構な量を捨てることになります。
写真上が皮、下が取り除いたスジや脂です。
スジ・脂は廃棄となるので‥
1袋2㎏のうち、6割が商品となることに。
ついでにいうと取り除くだけで1時間はかかります。
気を取り直して、お次は手間③カット!
ズルズルをくっつけているので、皮ももちろんズルズルしていたりします。
広げて、2㎝幅に切って、ズルズルゆえに切りきれなくて‥
肉旦那がカット、ヨメが刺し刺し。
今までも何本も刺してきたし、慣れているとはいえ‥これもただただ手間④、でしかない!
ちなみに。
解凍分は時間外としても『スジ・脂取り除き→カット→串刺し』、これらの手間を一人でするとなると、1袋2㎏分でなんとなんと3時間はかかってしまいます。
1袋分約40本がなんとか終わった‥
と思いきや、2袋目に突入です!!!(悲)
3袋6㎏分を定休日の今日に仕込んでしまおう!というまさかの強攻策。
‥やってやんよ!!!
仕込み途中保育園に次男を迎えに行き、ただひたすらに作業作業!!
気合も入ったところで。
しばらく付き合ってくれましたが次男も飽きてきたことですし、4㎏分の”取り除き→カット”までを終わらし、あとは持ち帰り家での宿題となりましたとさ。
‥‥‥
定休日のお話、今日は焼き鳥串の仕込みについて記事にさせていただきました。
卸業者さんに頼めば、そりゃあ仕込み後の串を卸すことも可能です。
でも、それらはきっと冷凍品。
あわよくば外国産の大量生産。
鮮度うんぬんもあるのでしょうが、やっぱり味は”どこにある程度”になってしまいますよね。
肉とよの焼き鳥串は「”安心・安全、しかも美味い!”国産お肉を店内仕込み」という信条のもと、お客さまへと提供できるようにこれからも刺していきます!!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。