みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
ママ友からある日送られてきたこちらの写メ↓
肉とよ家が住む宇部市と、そのお隣の山陽小野田市の”各地の桜の本数早見表”です。
そんな会話から、山陽小野田市の若山公園へと赴くことに。
すると隣接する駐車場に、周辺の見所マップが設置されていました。
実は山陽小野田市は、明治14(1881)年に国内初の民間セメント会社『小野田セメント(現在の名前は「太平洋セメント」)』が開業され、その創業の地として知られており、実際にセメント町という町名もあったりします。
今回ヨメさんぽをしようとした若山公園も、もとは小野田セメントの創業者である笠井順八翁の私庭でした。
山陽小野田の観光協会が作成したマップには、小野田セメントや順八翁の足跡を辿る建物などが紹介されていました。
それを見る感じ、全てが半径1㎞以内にありそうです。
そこで予定を変更。
今回のヨメさんぽは『小野田セメント遺産めぐり』をしていこうと思います!
小野田セメント遺産めぐり!
まずはマップの確認。
- 笠井順八翁像
- 住吉神社
- 山手倶楽部
- 旧セメント社宅(龍遊館)
- 若山公園
- 笠井順八翁頌徳碑
- 徳利窯
が紹介されていました。
駐車場を出発し、マップの順番通り進もうと思いましたが‥
いきなり通行止め(笑)
この時期、花見のための除草作業が各所で行われているためか‥
しょうがない、迂回していきましょう。。
②住吉神社
萩藩御船出家を成家にもつ順八翁は、航海の安全を守る神を祀る住吉明神を尊崇していました。
鳥居をくぐると約100段の上り階段。
私邸の一番高いところ(現在地)にて住吉明神を私神として祀っていましたが、明治32(1899)年に改築し住吉神社ができました。
明治41(1904)年には小野田セメントの守護神となったようです。
順八翁の誕生日である5月31日には祭礼として”住吉まつり”が開催されるようになりました。
一時は時代の変遷とともに縮小や神社境内での行事は途絶えていましたが、地域の活性化・翁の功績を次世代に伝えようとする機運の高まりから、平成24(2012)年に復活をとげました。
境内にはセメントで作られた灯籠なども置いてありました。
その横にヨメさんぽでは恒例となった獣道があり、進んでいくと‥‥
①笠井順八翁像
‥に辿り着きました!
日本初の民間セメント製造会社を設立した笠井順八翁。
「会社と地域の発展は不可分」との信条のもと、
- 日本舎密製造会社(現日産化学工業)の誘致
- 郵便局・警察分署の開設
- 道路や鉄道・航路の整備
などなど町の発展にも尽くし、寒村に過ぎなかった小野田が近代産業都市に飛躍する礎を築きます。
その徳を称え、昭和30(1955)年、この地にセメント製の像が建てられました。
驚くのは約3mというその高さ!
球形の大理石を見つめる姿は、福利増進をいかに図るかを苦心している様子を表したもので、今もまちの発展を見守ってくれているそうです。
林の中の涼しい開けたところで、ついでに飲用水道も設置してあります。
そんなステキな場所でした。
③山手倶楽部
順八翁の次男で小野田セメント4代目社長 笠井真三が、ドイツ留学からの帰国の際に立ち寄ったイギリスにてコンクリートブロックの型枠をお持ち帰り。
それを使用してブロックを製造、大正3(1914)年に完成させたブロック建築が山手倶楽部です。
大正時代のブロック建築は大変に珍しく、建築史上でも貴重なんだとか。
こちらの写真は、入り口門横に設置されていた説明看板に掲載されていたものを引用。
のべ681.12㎡の2階建てで、古典的デザイン貴重の外観とは対照的に、板張りの壁や木製の建具・階段手すりなどが華やかに内装され、現在も建設当初のまま残されています。
内部には大食堂・応接間・寝室などがあり、当時は社交倶楽部として、現在は賓客用の宿舎などに使われています。
現在も所有者が使用しているため、原則として内部の見学はできないようです‥残念★
④旧セメント社宅(龍遊館)
大正13(1924)年に小野田セメント会社重役社員の社宅として建設されたこちらの建物。
コンクリート側壁造り・赤色屋根瓦の住宅で、当初は5軒並んでいました。
山陽小野田市で保存できれば‥と、現太平洋セメントより1軒を無償で貸与され、現在は市民活動や地域交流の場所としてカフェなどさまざまに活用、「龍遊館」の名で親しまれています。
平成19(2007)年、経済産業省から近代化産業遺産に認定されました。
この日も地域活動なのかな?おじいちゃんたちが利用していました。
‥‥‥
さて、ここまでで歩いておよそ1時間ちょっと。
①~④の小野田セメント遺産を巡ってきましたが‥
龍遊館の横に設置されたマップには、若山公園のマップからさらに見所が更新されていました。
せっかくなので足を延ばしてみることにしました。
‥が。
長くなってきたので今回はここまで!
小野田セメント遺産めぐり、その②に続きます~。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
続きも読んでもらえたらこれ幸い!