みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
ラーメンに乗っけたり、きざんでチャーハンや肉まんのアクセント具材にしても美味しいですよね☆
しっかり味がついている焼豚はそのままでも美味しく食べられ、”焼豚丼”のようなメインディッシュにもなりうる、まさに万能食材として重宝します。
今回は豚肉料理シリーズとしまして、みんな大好き『焼豚』について肉とよ的に解説していきます!
焼豚とは
「焼豚」には、本場中国の叉焼(チャーシャオ)と日本独自のつくり方でつくられた煮豚があり、日本ではこの煮豚のほうを”焼豚”または”チャーシュー”と呼んでいます。
どちらも保存食的な意味合いも兼ね備えた料理ではありますが、「焼いた豚」と「煮た豚」ですので、一括りに”焼豚”といっても別物ともいえます。
それではそれぞれを見ていきましょう!
中国の叉焼
豚肩ロース肉や豚ヒレ肉を串やフックのようなものに刺し、吊してバーベキューのように炙り焼いた豚を指します。
香港や広州には、店先に焼いた叉焼を吊るしている、チャーシューやローストダックなどの焼き物専門店が多くあります。
家に買って帰ることのできる総菜店だったり、叉焼飯などの定食も食べられる食堂として人気があります。
専用の炉を使って炙り焼くため適度に油が落ち、北京ダックのように表面はカリカリ・中はジューシーな仕上がりになります。
ちなみに、表面が色鮮やかな赤色をしていますが、これは塗られているたれによるもの。
このたれには、濃口醤油やお酒・ニンニク・麦芽糖・ハチミツ・中華スパイスといったものから、腐乳(ふにゅう)と呼ばれる発酵食品も調合されています。
日本の焼豚
日本の焼豚は煮豚が主流で、豚肩ロース肉や豚バラ肉を材料にします。
引き締まった歯ごたえになるようにミート用のネットで巻いたり、たこ糸で縛って円筒状に整形します。
これを長ネギや生姜などの香味野菜(お肉の臭み取り)やお酒・醤油などと一緒にお鍋で煮込みます。
この残り汁は冷凍保存しておくことで、焼豚丼のたれや自家製のラーメンつゆなどにも利用できます☆
- 家庭で鍋だけでつくれる
- 日持ちがいい
- ラーメンとの相性が抜群
などの理由から、日本では煮豚仕様の焼豚が好まれる傾向にあります。
『豚丼』元祖は炙り焼き
輸入牛肉の価格が高騰したときに、大手牛丼チェーン店で牛丼に代わるメニューとして有名になったものに「豚丼」がありました。
牛丼の牛肉のように甘辛く似たものが豚丼として提供されましたが、そもそも日本には”豚丼”と呼ばれる料理があることをご存じですか??
北海道帯広地方の郷土料理がそれにあたり、「帯広豚丼」や「十勝豚丼」として、大手牛丼チェーン店の豚丼とは区別されています。
北海道の豚丼ではやや厚めの豚ロース肉か豚バラ肉が用いられ、備長炭で炙り焼き、こってりした甘辛のたれが絡んでいるんだとか。
食欲をかき立てる香り、ワイルドな盛り付け‥満足度の高い逸品として有名です♪
まとめ
そのまま食べても美味しく、さらには料理の具材としても便利な焼豚。
私たち日本人にはチャーシューとして親しまれています。
カリッとジューシーな中国の叉焼か、ふっくらやわらかな日本の煮豚‥甲乙つけがたし!!
贈答品でもらった焼豚の、あのネットをほどくときの幸せもたまりませんよね♪
日本使用の焼豚は家庭でも簡単につくれるとのことなので、「つくってみた」の記事でいつかあげますね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。