みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
いつもはヨメが担当しているこのブログ。
今回は、肉旦那が「自営業について」をつらつらと書いてくれました!
今回の記事は、僕が精肉店の出店にあたり『どれだけのお金がかかったのか』について書いていきます。
個人店の出店はケースバイケースもケースバイケース。
本当に個人個人で条件が違いすぎるので、直接的な参考にはならないことですが、なるべく費用についても詳細に書いていきますので何かしらの参考になれば、と思います!
居抜きじゃないからほぼ総工事
まず第一に店舗のコンディション。
元コンビニなので水道や電気はしっかりありますが、建物の築年数が約30年となかなかのご高齢。
電気の配線も、天井裏でどれが何なのかわからないくらいグチャグチャです。
死んでいる配線もそのままになっているので電気工事も、ある程度の費用がかかります。
コンビニと違い精肉をするための作業場を作る必要があるので、水道や排水を新たに工事することになりました。
というか、そもそもコンビニ経営を20年間してきた場所です。
床もところどころボロボロになっているので、一度土間を全てハツってやり直すことに。
まあ、要は居抜き物件的に既存の設備がそのまま使えてラッキー!‥なんてことは1つもなく、全部一度綺麗にしちゃってスケルトン物件の状態にして、精肉店のための工事に取りかかるって感じです。
‥‥‥
あ、ひとつだけそのまま使っているものがあります。
それは入り口側一面の窓!
コンビニって道路に面した側は全面窓じゃないですか。
全面窓で店やるのも少しオープンすぎて恥ずかしい思いもありましたが、窓を撤去して壁を作るってなると大変な工事になるので、結局窓だけはそのままに。
『総見積もり』で工事費用を比較
当時取った見積書を掲載する方が話が早そうなのでボンッと載せます。
ちなみに、例として”項目1の直接仮設工事の詳細”がこちら↓。
自分で店舗を持って起業しよう!と考えたとしても、工事に関して全くの素人(僕も含めて)だと費用の相場観が全くないですよね。。
この金額を見て高いのか妥当なのか??
詳細ひとつひとつ取ってもどうなのか、まったくの謎でしかありません。
そんな時は‥そう!
最初に取った上記の見積もりは、僕とも少し繋がりのある地元の工務店さんに取ってもらったものです。
同様の工事をするとして、他社さんならどういう数字が出てくるか。
ここで2社ほど相見積もりに応じてくれたのでお願いしましたが、結果金額は似たり寄ったりといったところ。
「ここの工事の見積もりはこちらの方が安い」とかはありますが、全体としては3社ともほぼ同じ。
高いとも安いとも妥当とも判断つけがたい相見積もりとなりました。
‥が。
これ以上他を当たったり、その3社とじっくり交渉する時間もなかった、というのが当時の僕の現状。
- 物件が決まっている
- 家賃が発生してしまう
- 会社員を辞めるまでの期間も決まっている
- とにかく早くやりたい!
‥こんな状況にあったので、決めることはバシバシ決めていって、とにかく工事に着工しなくては何も始まらない、と思っていました。
そんな思いを最初に見積もり取った工務店にそのまま伝えました。
「相見積もり取ったけど大差ないし、交渉に時間をかける余裕もありません。〇〇工務店さんに工事を頼みますので、どうかよろしくお願いします!」と。
本当なら、相見積もりが取れた3社とじっくり交渉して、話を詰めた方が良いのでしょう。
でも初めての起業で、そんな時間的な余裕や上手な調整は出来ません。
僕が今2店舗目を手掛けるとしたら多少の経験値や知識、起業してから増えた人脈を頼りに当時よりはまともに交渉が出来ると思うけど、当時の僕には無理です。
やる気だけはある!という情熱に、工務店さんが応えてくれるかどうかも大切です。
僕の場合は情熱対応系工務店さんだったので助かりました。
今でも感謝しています。
こんな時は、やっぱり地元で長く商売している工務店は頼れます。
仕上がりをなるべく鮮明にイメージしながら、工事が進んでいく中で微調整をしていきました。
ここに棚付けてほしいとお願いしたり、ここの色はこうしたい、とか。
柔軟に対応してもらって感謝です。
工事全体のまとめ
添付した写真の中にありますが、総床面積が112㎡と個人でやる精肉店には広すぎるので、間仕切りしての施工床面積は63㎡。
最初に出てきた見積もりから不要なもの、自分で準備したものを差し引いて、工事途中に新たにお願いしたことをプラスして、店舗改装にかかった工事費は400万強!で着地!!
どうでしょう?高いですかね??
結果論でしかありませんが、今現在、工事から6年経った今のところ何も不具合がありません。
3年ごとに1回ある保健所の審査も、何事もなくパス出来てます。
店舗工事に取りかかる前は、保健所の審査は?消防法は?とか、あれ?これって自分で調べて勉強するの?って考えたりしたこともありましたが、そんなことは全て工務店さんがやってくれます。
僕は肉屋、良い肉渡すのが仕事です。
「餅は餅屋」といいますか、良い工事してくれるのが工務店さんです。
‥‥‥
どこを選ぶかの判断基準として最も初歩的なことは、どれだけ長く商売してるか、ホームページやブログ等、Web上で確認出来るなにかがあるか、です。
詐欺や偽装など、変なことをする輩がいる世の中。。
しかし、本当に情熱を持って仕事をしている方もいます。
確実に見分ける方法はないのかしれません。
自身の経験値を高め、しっかり情報を調べる能力は非常に重要となります。
あ、少し話が逸れましたが、詐欺案件なんかも自営業していると一般の方より多く遭遇する機会がありそう‥実体験として笑
これはまた別の機会に!
‥‥‥
結論としては『賃貸テナントの改装工事はガッツリやると400万くらいかかる!』ということです。
工事が終わっただけでは商売はできません。
これがまたお金がかかるんですよね。。
設備に関することは別記事に書きたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!