みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です
秋と冬の境目とでもいいますか、、紅葉が目を楽しませてくれる季節となりました。
この時期は、魚・お野菜・果物・お肉などが一段と美味しさを増してきます。
とくに寒くなるこれからの時期は、体の抵抗力を高めるビタミン・体をつくるもとになるたんぱく質を十分にとり、そして効率よく体を温めてくれる脂質も上手に活用したいところ。
本格的な冬の訪れに備えて、食べ物の実りをバランスよく生かした食事をとり、寒さに負けない体づくりに励みたいですね。
‥さて。
そんな食べ物のありがたさを感じる一方で、みなさんは”7つのこしょく”という言葉をご存じでしょうか。
①孤食【一人だけでさみしく食べること】
少し前までは、家族で食事をする機会が多くありましたが、時代の変化とともに、大人も子ども忙しくなり、一人で食事をとる機会が増えています。
とくに、塾や習い事をしている子どもたちは一人で食事をする機会が多くなりがちです。
【問題点】
・誰も注意することがないため、正しい食事のマナーが身につかない
・嫌いなものを残す傾向になり、栄養バランスが偏る
・家族とのコミュニケーションが欠如し、社会性や協調性の低下を招きやすい
②個食【みんながそれぞれ別のものを食べること】
外食をすると、それぞれが好きなものを注文します。
それと同様に、家庭でも自分の好きなものをだけを食べる習慣のことをいいます。
アレルギー等には配慮が必要ですが、家族全員で同じものを食べることも、大切なコミュニケーションの1つといわれています。
【問題点】
・好き嫌いが加速し、栄養バランスが偏りがちになる
・食べたことのあるものだけを食べてしまうため、味覚の幅を狭めてしまう
③固食【同じものばかりを食べること】
若い人や男性に多いといわれています。
安いから、手軽だから、、といった理由で同じものばかりを食べていると、栄養バランスが崩れてしまうので注意が必要です。
【問題点】
・栄養バランスの偏り
・肥満や生活習慣病を引き起こす原因になる
・栄養の偏りが原因で、味覚障害を起こす可能性がある
④小食【食べる量が極端に少ないこと】
ダイエットなどで必要以上に食べる量を減らすことも、これに該当します。
もともと食が細い子は、無理してたくさん食べさせる必要はありませんが、一口を小さくしたり、大人数で食べると食が進む場合があります。
【問題点】
・栄養の偏りが原因で、味覚障害を引き起こすこともある
・必要な栄養素が足りず、無気力につながりやすい
⑤粉食【粉から作られたやわらかいものばかり食べること】
もちろん、パンや麺類も食事に取り入れることは問題ありません。
ただし、カロリーが高くなりがちなので、脂肪分の多いものとの組み合わせは注意が必要です。
1日の主食すべてがパンや麺類にならないようにしましょう。
【問題点】
・カロリーが高い食品が多いので、肥満につながる
・柔らかい食べ物が多いため、噛む力が弱くなる
・咀嚼回数が減ることで満腹感を感じにくくなり、食べ過ぎにつながりやすくなる
⑥濃食【濃い味つけのものばかり食べること】
とくに加工食品や調理済みの食品は、味付けが濃いものが多いため、塩分や糖分の過剰摂取に注意が必要です。
大人になって薄味に慣れようとしても、なかなか難しいもの。。
生活習慣病の原因にもなるため、子どもの頃から薄味に慣れさせておきたいところです。
【問題点】
・野菜やごはんのほのかな甘みが認識できない
・味覚障害を引き起こすリスクがある
・カロリー・塩分・糖分過多により、肥満や生活習慣病を引き起こしやすくなる
⑦子食【子どもだけで食べること】
「孤食」と似ていますが、家の中に大人がいるのに、食卓を一緒に囲んでいない状態のことを指します。
とくに、朝はこうなることが多いのではないでしょうか?
一緒に食卓につくのが難しい場合は、何か作業をしながらでも子どもたちと話をしてコミュニケーションをとったり、好きなものだけをたべていないかチェックするといいですね。
【問題点】
・誰も注意することがないため、正しい食事のマナーが身につかない
・嫌いなものを残す傾向になり、栄養バランスが偏る
・家族とのコミュニケーションが欠如し、社会性や協調性の低下を招きやすい
一番の解決策は「家族」で「栄養バランスのよい食事」をすることです。
食事はただ空腹を満たし、栄養をとればいいというものではなく、大切なコミュニケーションの場でもあり、好き嫌いをなくす絶好の場でもあります。
食事のマナーやお箸の持ち方も、親との食事を通じて身についていきますよね。
子どものうちにさまざまな種類の食材を口にすることで、味覚が発達していきます。
同じものばかり食べないようにする工夫も大事で、食事をする際に、栄養を考える意味や、効果などをきちんと伝えておくと、将来家を出て自立することになっても、自分で栄養バランスを考えて食事ができるようになるはず。
「人を良くする」と書いて「食べる」という文字ができます。
毎日は難しいかもしれませんが、あてはまるものは改善できるように努めたいですね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。