カメやメダカ、エビ。
カメを拾った2022年の春をきっかけに、肉とよ家では水生生物を多々飼っています。
子どもが再び拾ってきたりお客さまから譲り受けたり、、
川や池などで網を使用して捕獲する『ガサガサ』は、今では肉とよ家の夏のちょっとした風物詩ともなっています。
その1番最初のガサガサで出会った在来種”どんこ”は3匹。
生まれたてなのでしょう、みんな1㎝にも満たない体躯でした。
さて。
うちの1匹は最初からエサの食いつきもよく、さらには大きくなるにつれて模様もキレイに浮かび上がってきました。
彼はそれはそれはすくすくと育ち‥エビやメダカはもちろん、同居している仲間のどんこを食べちゃうほどです。。
唯我独尊という言葉が相応しい、悠然と泳ぐたくましいその様から『ぬし』と命名されました。
その後も、ご飯として与えていた赤虫だけではお腹は満たされない!とばかりに、まずは同居する生き物を食べ尽くし。
お刺身の切れ端や草むしり中に捕まえたミミズを差し出せば、目にも終えないスピードでバキュームばりに瞬殺。
水槽の水換え時に移した深さ20㎝のバケツ‥をものともしない大ジャンプによる脱走。
そのくせ水槽の前を通れば近寄ってくるけなげさ。
以来愛された存在として、私たちを楽しませてくれました。
3年目に入った今年は、いよいよ手狭になった水槽からより大きな水槽へとお引っ越し。
それからだったかな、、リビングに終始「ンゴンゴ‥」という低い音が響くようになりました。
長女曰く「ぬしの水槽から聞こえてくる!音と動きが連動してるし、なんか喉をならしてるみたい」
調べてみれば、その音は縄張りを主張したり、繁殖期にメスを誘ったりするんだそう。
「ぬしのお嫁さん探しをしてみるのも良いかもね♡」
「しかし、同じ大きさの女子見つけるの大変そう‥」
「そもそも混在させたら速攻でパクリいっちゃうんじゃない??笑」
なんて話していましたが。
しばらく聞こえていたその音が聞こえなくなって、途端になんだか食欲も落ちてきて。
悠々と泳いだり体全体で水底の砂利を掘ったり‥といった活発な動きもしなくなって。
今まで食べてくれていたものを受け付けなくなって。
活き餌としてメダカやエビを入れてみて、食べてくれたけど見るからにしんどそうで。
「おかしい‥」と思い出してからすぐでした。
昨日7月24日、そのまま静かに永眠。
死因はわかりません。
ただ、繁殖期の鳴き声が止むと同時に動かなくなったときにもっとしてあげられることがあったかも。
食欲旺盛な彼にご飯を与えすぎてしまっていたことが良くなかったのかも。
後悔だらけです。
体長17.2㎝重さ196g。
その大きさ以上に失った悲しみがあります。
2年間、いっぱいの幸せをありがとう。
冥福を祈って。
合掌。