みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
当店には、老若男女いろいろなお客さまがいらっしゃいます。
職業もさまざま‥主婦の方々から料理関係の仕入れ担当、農家の皆さんや買い物を頼まれたお父さんなどなど。
肉旦那の人徳のなせるワザなのでしょうか、そんな方々から野菜やくだもの、お菓子の差し入れが時々届きます。
今回いただいたのは、農家の方からの立派な大根!
肉とよ的にはあまり気にならないのですが、ちょっと黒い点?があるだけで商品にならないらしく、もらってくれたら嬉しい‥とのこと。
今回は頂き物の大根で、大量消費『ふろふき大根』を作っていきます!
「ふろふき大根」とは
出汁で似た大根に練り味噌を掛けた日本料理のことで、大根の他にカブやトウガンなど別の白い根菜が使われることもある和食を指します。
漢字では「風呂吹き」と書きますが、由来は諸説あります。
- 江戸時代初期蒸し風呂が好まれ、垢をとるのに身体にふうふうと息を吹きかけていた行動、またそれをする人を「風呂吹き」と呼んでおり、熱い大根を食べる歳の冷ますための行動がそれと似ていたため
- 漆職人が漆の乾きは大根の茹で汁で風呂(作業場)に霧を吹いて乾かすと良いとある僧から教えられ、試してみると効果があり、茹でた余りの大量の大根を「風呂を吹いた大根」として近所に配ったことから
- 安くて経済的な大根は体に良く「不老富貴(ふろうふき)」の意味からとった
などとありますが、有力なのは①「風呂」由来。
練り味噌をつけて食べるのが一般的とされていますが、義理母から教わったのは合いびきミンチを使用したあんかけタイプです。
精肉屋っぽくもありますし、義理母直伝のあんかけふろふきを作っていきます☆
調理開始!
大根を切る
3㎝幅に輪切りにして、周りの皮は2㎜厚さで剥きました。
大根は、味を染みこみやすくするために
- 断面に十字の隠し包丁を入れる
- 一晩冷凍庫で冷やして繊維を壊す
といった方法がありますが、今回は②の冷凍庫大根にして使用しました。
ちなみに剥いた大根の皮はきんぴらにしたら美味しいので、こちらは細切りにして冷凍保存しました♪
大根を煮る
昆布出汁で煮ていきます。
面倒くさい‥いえ、ざっくり料理としまして、昆布はカットせずにドーン!
昆布の表面の白い粉は拭き取ったほうがうま味が出やすい、とのことなのでちゃんと拭いています。
一晩ほど浸けた昆布出汁を使用した‥と言いたいところですが、写真でバレますね。
今回は乾燥昆布を水から煮出すようにして、大根がやわらかくなるまで約3時間煮ていきました。
白だしと酒、しょう油も途中に足して味を整えました。
あん作り
合いびきミンチを炒め煮していきます。
脂が出るので、キッチンペーパーなどで拭き取ることをお忘れなく!
火がある程度とおってきたら、大根を煮た汁+調味料で味をつけていきます。
お好みの味になるまで調整しましょう!(肉とよ家は甘塩っぱい派)
とろみを付けるために、普段は水溶き片栗粉を使いますが、今回は↓こちらでしてみました。
ダマにもならず、味も薄くならないので重宝しています☆
冷蔵庫にあったので‥
「あんかけ」の時点で、はたしてふろふき大根なのか‥
そして冷蔵庫には厚揚げと牛テール。
せっかく良い出汁ができていたので、大根を取り出したあとこちらも煮ました。
できあがり!
大根とあと煮の厚揚げ、あんをかけてできあがりです!
山口県の郷土料理「瓦そば」と一緒に食べました♪
心配していた大根のパサつきもそれほどなく、2本分の大根、美味しくいただきました!
残った出汁リメイク
大根・厚揚げ・牛テール‥美味しい出汁もあることですし、次の日はつけうどんにして食べました♪
- 豚こま‥300g
- ナス‥1本(薄めの半月切り)
- キャベツ‥4分の1個(千切り)
- えのき‥50g(石づきを取ったらこれくらいしかなかった)
- にんじん‥30g(ぐらいだったと思う、もっと少なかったかも)
冷蔵庫に残っていた中途半端な量の野菜を投入!
水で少しのばしたあと、味付けとしてしょう油とごま油を少々いれました。
麺は冷たくつけダレは熱い、いわゆる「ひやあつ」でいただきました。
”熱イイ”お出汁につるつるののどごし、こちらも最高でした!
まとめ
熱々の大根に熱々のあん‥あんかけふろふきは疲れた体をほっこりと回復してくれます。
大量の野菜を一気に消費したいとき、肉とよ家ではもっぱら煮物!
もし子どもが野菜が苦手なら、とろみをつけたり別にあんを用意するだけでモリモリ食べてくれますよ。
夏も終わりだんだんと寒くなっていく今からの季節、大根以外の根菜や葉物を使った料理もいろいろとご紹介していきますね☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。